【カテゴリ】 学習指導法 |
読解力というと、文章を技術的に読み取る力だと考えがちですが、本当は、人の気持ちや考えを言葉から感じ取る力だと思います。なので、日頃から本を読むことも大事ですが、本人が日常のいろんな場面でどうしてそうしたのかを言わせることも大事にして欲しいと思います。
自分の気持ちや考えを正しく言葉にできるなら、その言葉を体得していることになります。また周りの人たちの発言や行動を元にどうしてか考えさせる事も必要です。そして、子供たちのつたない経験を生かしてその言葉の意味も理解できるよう手助けしてあげることも必要です。
そうやって、自分の事のように他人の気持ちも分かろうとする気持ちを育てることで、本の中の登場人物の気持ちや筆者の意見や考えを知りたいという気持ちにつなげていくことができると思います。
お子さんが小学生だということですので、本を読んで自分の感想を言えたら、たとえそれがたった一言「おもしろかった。」でもほめてあげましょう。それをきっかけにどんな場面が、どんな人の言葉が、どうしてそう思ったかと回を重ねるごとに少しずつ質問を広げて聞いてあげれば無理なく説明できるようになると思います。
私自身の子育てから感じたのは、子供に対しては決して焦らずゆっくり調子を合わせて導く事が大切だという事です。また、親御さんが読み聞かせをしてあげたり、一緒に読書タイム(親子それぞれが同じ時間にそれぞれ読書を楽しむ時間)を設定してお互いの本の感想を話し合ったりすることも、お子さんを自然と読書好きにさせるきっかけになると思います。
まずは、お子さんの気持ちを言葉にさせる事から始めるとよいと思います。
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