【カテゴリ】 教育法・しつけ |
やる気の前にまずは15分でもいいので毎日勉強する習慣をつけさせましょう。
大切なのは、お子さんが勉強するようにお母さんが上手く乗せてあげることです。
これから毎日お子さんが帰宅したときや特に夕食のときなどに、「今日は学校どうだった?」と聞いてあげてください。
最初のうちは授業のことではなく、友達関係や休み時間にしていることなどをしゃべるといいと思います。
私もそうでしたが、中学生は親がしゃべりかけてくることが鬱陶しく感じるようになる年齢ですので、お子さんが面倒くさそうなそぶりを見せたら無理に続けないようにしましょう。それまで会話がなかったとしても、1~2ヶ月もすればキャッチボールができるようになります。
ここまできたら次の段階です。学校の話題にときどき「いま英語でどんなことをやってるの?」、とか「今日は数学はどうだった?」などといった質問を混ぜ始めましょう。返事が返ってきたら、すこし勉強の話題で引っ張ってみましょう。コツは「お母さんにちょっと教えてよ」です。
「面倒くさい」とか「ヤダ」とか言われるかもしれませんが、少しずつ馴らしていきましょう。大切なのは「聞き上手」になることです。たとえ自分がまだ中学生のときに勉強をしていたことを覚えていて、お子さんよりも自信があるとしても、ここは生徒役に甘んじましょう。お子さんを「そんなことも知らないの」とか「こうなるので当たり前じゃん」などと少しでも得意げにさせることができればしめたものです。わざとらしくならない程度に自尊心をくすぐってあげましょう。
この段階まできたらほとんど成功といってもいいです。あとは、食事の後に勉強を「教わり」ながら教科書を持ってきてもらったりして、ついでに食卓で宿題をさせちゃいましょう。そのうち毎日夕食後にダイニングで勉強をするようになります。そこまで来たら、お母さんは口を出さずに茶碗を洗いながら見守ってあげてください。
ここまでくるのにかなり根気がいると思いますが、粘り強く頑張ってください。さいわい、まだ中学1年生ということなので、時間がかかっても心配はありません。
一度勉強を習慣化することができたら、少しずつ勉強時間は延びていきます。もちろん、時にはご両親が軌道修正してあげることも大切かもしれませんが。
質問の本題である「やる気」については、勉強が習慣になっているお子さんならば受験などをきっかけにやる気を出してくれるものです。
質問者の方が当てはまるかどうかわかりませんが、この種の問題の背景には「子供部屋」の閉鎖性があると思います。
子供が自分の部屋に閉じこもってしまうと、親は勉強していないのではと不安になりますし、子供は(もちろん全員ではないですが)親の目がないことをいいことに勉強をサボるようになります。
かといって、親が子供部屋をしょっちゅう覗きにいっていては子供はますます反発を強めます。
大切なことは、まずは勉強の間だけでも子供を自室から引っ張り出してやることです。
最近、自分が勉強しないことを「自宅は集中できない」などと場所のせいにする人が多いですが、勉強はどこででもできます。逆に、食卓で勉強する習慣がつけばどんなときでも集中できるようになります。
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