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入試に向けての総復習を始めるということですので、未習分野がないことを前提に回答したいと思います。
まず初めにはっきりさせておきたいことは、チャートはこのから始める問題集ではないということです。そもそも、網羅型の問題集は学校の授業の進度などに合わせてじっくり力をつけることを想定して作られています。そのため、ある程度勉強をしてきた学生にとっては非常に無駄が多い。スタンダードも多少の違いはありますが、本質的には同じです。
もし試験科目が数学のみならば、あまりおすすめはしませんが別にチャートをやってもいいと思います。しかし、旧帝大を受験するのであれば、他の教科とのバランスも考えましょう。数学と心中するつもりなら私は何も言いませんが、数学の偏差値は80だけど他は全部60の人より、全教科65取れている人のほうが実際の入試では圧倒的に受かりやすいです。
話が脱線しました。以下、おすすめの方法です。実際に質問者さんの詳しい状況がわかっているわけではないので、あくまで参考として考え、自分に合うように工夫してください。
まずは、河合出版の「チョイス 新標準問題集」で全分野を3ヶ月程度で総復習しましょう。チョイスは全部で580問程度ですが、一通り学習を終えた方には青チャートよりも圧倒的に少ない問題数で、同等の効果を発揮します。ただし、本書にも書かれているとおり普遍的な解法のみを掲載しているため、解答に多少の不満を感じることがあるかもしれません。
チョイスが終了したら、見つかった弱点分野を中心に旺文社の「解法の研究」を読み込みましょう。この本を使用する際は、演習部分はもちろんですが、常に答案作りへの生かし方を意識しながら講義部分をしっかり読み込みましょう。
つぎに、Z会出版の「理系数学 入試の核心 標準編」を2週間程度ですべて解きます。この問題集は、次に使用する問題集を選ぶチェックとして使います。
完答率が8割を超えるなら、適宜弱点分野をチョイスと解法の研究、および本書を用いてフォローしながら、河合出版の「やさしい理系数学」へ進みましょう。
7~8割であれば、チョイスのB問題を解き直したあとに、東京出版の「大学への数学 1対1対応の演習」、時間が許せばやさ理へ進みます。
7割を切るようなら、自分の勉強法に疑いを持ちましょう。おそらく、チョイスや解法の研究への取り組みがいい加減になっているはずです。7割を切らないように、しっかりと取り組んでください。大切なのは「なぜその解法なのか」、「なぜ別の解法はだめなのか」を常に考えることです。万が一7割を切ったら、チョイスをすべて解き直しましょう。唯一この場合はここでおそらくタイムオーバーです。
旧帝大でも医学部を除けばここまでで十分。過去問演習に入れます。
医学部であっても、やさ理まで終えれば一通り戦える力はつきます。必要に応じて河合出版の「医学部攻略の数学」を用いましょう。これ以上はオーバーワークです。他教科をやりましょう。
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