【カテゴリ】 教育法・しつけ |
中学生になるといろんな意味で自分からは母親と話をしないという子が一般的に多いようですね。でもそれは、話しかけないだけで、母親から話しかけられたくないわけではなさそうです。むしろ一人の大人として扱って欲しいようです。
私には二人の息子がいますが(上が中学生です)考えてみると小学生のころから話しかける内容は変わっていません。
息子たちが話す内容は、ほとんどが友達のことと、学校の先生のことばかりです。はっきり言って自分のことをとやかく親から言われたくないというのが心情のようです。その気持ちは自分が中学生のころに感じていたこととなんら変わりないので、こちらから話しかけるときは軽い話題から始めます。
たとえば「最近学校でなんか面白いことなかった?」とか
「授業中、先生何か面白い話してくれる?」とか
本人に直接関係ないことを聞いています。そのほうが本人
も気軽に答えてくれます。そして「それでそれで?」と相槌を入れると、気分の良いときは自分のことをあれこれ話してくれます。
以前、講師をしていたときに出会った中学生の男子生徒たちとも、息子たちと同じ感覚で話しかけていましたが、人見知りする子や恥ずかしがりやの子のほうが、一度打ち解けると、いろいろ自分のことや家族のことを話してくれます。
これはすべての子供たちにあてはまることと思いますが、
自分が悩みを打ち明けたときにどれだけ真剣に相談にのってくれたかがその後の信頼関係を決定づけるようです。
まして自分の母親ともなればなおさらです。いつも自分の味方でいてくれて、たまには人生の先輩として厳しいことも言ってくれる・・・そんな母親であればいいと願いながら子供の世界に触れさせてもらっています。
男の子は中学生になると背も母親を追い抜き、声変わりもして、どんどん離れていってしまう感じで寂しさも感じられるお気持ちよくわかりますが、いずれは家を出て行くのですから、一緒に暮らす間はできるだけ話しやすい環境をこちらでつくって、理解し合える親子でいたいものですね。
話をする機会は食事中にも、学校に送り出す玄関先でも
帰宅して台所をのぞきにくる(なにかつまみにくる)ときにもありますが、その場その場で思いついたことでかまわないので声をかけてみてください。
「今日のおかず失敗しちゃったけど味大丈夫かな?」でも、「あんな事件があってびっくりしたよねー。」でもいいと思います。 普段の生活でのちょっとしたことでも一緒に過ごせる幸せを忘れずにいてください。そしていつも笑顔で接してあげてください。
そうすれば段々自分のほうから話しかけてくれるようになると思います。そっと見守るくらいの余裕を持って子供さんが部屋に閉じこもったら、そのままにしてご自分の時間も大切にしてください。タイミングというかリズムを合わせるというか、今は一人になりたい時間なんだと思うと楽になると思います。
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