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「教科書に書いてあるでしょう。なぜわからないの?」と
簡単に大人は言うけれど、生徒にとって本当の問題は理科の教科書に書いてある用語の意味からして分かりにくいということなんですよね。私が指導していた生徒たちにも良く似た悩みを打ち明けられたことがあります。
確かに、分からない言葉なら、国語辞典で調べればいいだけです。でも、調べたところでどうしてその言葉でこの事象を表すのかがまたわからず迷路にはまってしまう・・・というところではないでしょうか。
教科書の分かりにくい説明文で行き詰まりを感じた時は、思い切って一番近くにいる大人に聞いてみることです。なぜかというと、大人は生き字引と言ってもいいくらい、いろんな体験の中で言葉の持つ意味を体感しているわけですから、教科書のようにただ熟語を並べるという説明にはならないはずです。
そして教科書を読むときに、理科の1分野にしても2分野にしても、何がどうしてそうなるのかという視点で読むことです。頭の中にイメージが浮かぶまで、自分の身の回りに置き換えて、その単元で掲げている事象を具体化させます。
たとえば、電流は水の流れに、電圧は水を押し流す力に、
そして電気抵抗は水の流れを邪魔する障害物となる岩にと言う風にです。
私が理科を指導する時には、いつも生徒の体験したことのある遊びをもとに説明していました。何かを理解するときには、どうしても具体化させないと人の脳にイメージが浮かびにくいのです。自分で良く似た現象を思い出してみるといいですね。
あとは1分野に出てくる計算問題ですが、これは表やグラフや資料となるものが必ず問題に添付されるか、あるいは問題文にその求めたい数値を出すヒントが隠されているので、読み落とさないようにキーワードには下線を引いたり、鍵となる数値を丸で囲んだりします。そして公式や対比に当てはめて求めます。
それからもうひとつ、本屋さんに出掛けて、理科の参考書兼、問題集となっている本を手にとって見てみましょう。
カラフルな色使いで分かりやすい実験写真が載っているものや、漫画で面白く説明されたものやと、今はいろんな工夫がされた参考書があります。
お勧めなのは、学研の合格BONシリーズです。ポイントが見開き2ページにカラフルにまとめられ、次の見開き2ページには過去の入試で実際に出題された問題が標準ー高水準の順番で掲載されてあります。一冊で中学三年間使えるのでとてもお得です。
まずは、自分にピッタリくるものを探してみましょう。
いくつか参考にして実行してみてくださいね。
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