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講師のブログ・Q&A

  • 男性の講師です
    埼玉県富士見市
    44歳
    国公立大学 教育学部

ハンドルネーム:ぴくれいとさんのブログ

中学入試 家庭教師の強みとは

もともと集団指導の塾で長く授業を担当してきた者として、「家庭教師と集団塾の違い」を意識して指導にあたっております。また、貴重なお時間をいただくからこそ「プロの家庭教師だからできること」を常に提供したいと考えております。
では、「家庭教師の強み」とはいったい何なのか、どんな指導ができるのか、私なりの考えを述べさせていただければと存じます。
※もちろん、ご家庭やお子様によって課題やニーズは異なりますので、それに合わせて指導することが第一です。

①解くプロセスを磨き上げる(算数・理科)
算数の作図であれば、「図を描こう」と指示して黒板の図をノートに写させることは集団授業でも可能です。しかし、見て回ると図のサイズや精度・スピードは生徒によって相当の差が生じるものです。定規を使わずにどう描いたらよいか、コンパスはどう使うべきか、ノート(解答用紙)のどの位置に描くべきなのか、クラス全員に徹底するのは難しいものです。定規を使うことにこだわる几帳面なお子様もいますし、逆のケースもあります。段階を追って適切な図を描けるようにすることは、細かく個々に対応できる家庭教師の強みです。図形だけでなく、線分図や面積図、グラフの描き方にもコツがあります。図の描き方が適切であれば、いわゆる「ひらめき」にもつながるのです。また、2024年春の入試問題を見てもグラフを描かせたり、適切なグラフを選ばせたりする出題が増えています。描くグラフをどこまで延ばすのか・採点者はどこを見ているのかをアドバイスするのはもちろん、「この実験結果だとどんなグラフになる?」などと1対1で確認できるのは大きな強みの一つと考えます。

②知識やポイントを集約する(理科・社会)
どの塾にも知識やポイントをまとめた教材はあります。代表例は、メモリーチェックやコアプラスなどです。このような教材を周回させていくのが塾の宿題の一つになりますが、それだけでは痒いところに手が届きません。最近の入試傾向を見ても、細かい知識の暗記だけでは対応できないことが増えています。ではどうするかと申しますと、お子様の現状・志望校に合わせてそれらの教材をカスタマイズしていくことです。知識の背景・派生事項・覚え方を書き込んでいくのはもちろん、お子様にとって覚える優先度が低いものは省く判断も時には必要です。それを進めておけば受験生にとっての「辞書」になり、そこを見れば覚えるべきポイントはすべてまとまっていることになります。
こうしてお子様の状況に合わせて知識・ポイントを集約していけば、意味のある反復学習が可能になりますし、模試や過去問の復習をする際にも役立ちます。集団授業でもこれらは実践できるのですが、個々に合わせて必要な内容が変えられないこと、そもそも板書を写す際の精度に差が出ることが避けられません。やはり一人ひとりに合わせて話し方や書く内容を変えられる家庭教師の強みは大きいものがあります。

他にもありますので、またの機会に述べさせていただきます。