教師に求めることの優先順位
ほとんどのマッチングサイトでは、生徒側の登録者数よりも教師側のほうが圧倒的に多いです。
つまり、一般的なオークションと考えれば表現はおくとしても買いたたけるチャンスはあるわけです。
とにかく一定時間を埋めるという目的なら経済原理ですから問題はありません。
しかし、目的が具体的にあるならば事情は変わります。
私はつねに「授業料は生徒側の必要性と緊急性で決まる」と主張しています。
何とかしたいという強い思いがあるのなら、それにふさわしい「気合いの入った」条件提示があってもいいと思うことがしばしばです。
成績はよくないけれども、名前の知られている大学は就職に有利らしいから合格したい、ついては車を買い換えたばかりでお金はないので安ければ安いほどいいというご家庭はたまにあります。
一般的なアルバイトなら時給1000円くらいなのだから2000円は学生には出しすぎだなどという人もいます。
学力は減らない資産ですし。当然ですが授業料と奨学金を見るまでもなく学力が高いほど学費はさがるというきれいな相関があるわけです。
自分たちにないものを提供してくれる相手に対して最低限の敬意があればもっとスムーズに進むのにという条件提示が時々あるのは残念です。
自分が教える側ならぜひやってみたいという姿勢が見えているかどうか、考えていただきたいと願うばかりです。