中学受験の過去問対策③
12月になりました。
12/1は千葉県の推薦入試(東邦大東邦中など)の日ですから、中学入試が始まったと言えます。そして、東京・神奈川の中学入試本番まであと2ヶ月となりました。
多くの中学受験塾では12月半ばに通常授業が終わり、冬期講習がスタートします。お通いの塾の授業時間も増え、追い込みムードとなる季節ですが、忘れてならないのは過去問対策です。長時間にわたる冬期講習・正月特訓が志望校の傾向に合うのか、ご本人様の「痒いところ」に届くのかは気になるところです。塾の先生がそれらを気にかけてくれる場合はよいのですが、そうでない場合はご家庭の方や家庭教師によるチェックも必要かと考えます。
さて、社会の過去問対策のポイントについてです。
①地理/歴史/公民に分けて考える。
過去問の得点状況を見て、どの分野が強いか弱いかを見極めることが大切です。「歴史は得意だが、地理は苦手」「公民だけはまったく頭に入っていない」というような偏りのあるお子様は珍しくありません。
弱点分野については、夏期講習の総まとめ教材や参考書(メモリーチェックやコアプラスなど)に戻って反復練習が効果的です。毎日短時間でよいので焦らず繰り返し取り組むことで、入試当日まで得点力を伸ばせる分野とも言えます。
②過去問の復習方法を再確認する。
答えや解説を見るだけ写すだけでは効果がありません。第一に知識の集約が必要ですから、過去問で×だったところは参考書に戻って線を引く、解説の内容をそこに書き込むといった作業が必要です。地図帳も必ず開き、過去問で出題された地名や産業について確認します。
また、最新の時事問題の冊子と学校の教科書(資料集)もあった方がよいでしょう。学校の教科書が学校に置いてある場合は、冬休み中に自宅に持ち帰って通読することをおすすめします。小5・小6の教科書のコラムは入試問題のタネになりますので、要注目です。
③古い過去問のデータに気をつける。
生産量や貿易量など地理のデータは年々変動しますので、目安として5年以上前の過去問を解く場合は注意が必要です。古いデータに基づいて覚えると混乱のもとです。疑問に思った場合は、最新のデータが載っている資料集や「日本のすがた」(国勢図会のジュニア版)を参照することが必要です。