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講師のブログ・Q&A

  • 男性の講師です
    東京都西東京市
    45歳
    国公立大学 教育学部

ハンドルネーム:ぴくれいとさんのブログ

中学受験生 春休みに向けて

中学受験塾の新学年授業(2月開始)が始まって1ヶ月が経ちました。
新しい学年のカリキュラムに意気込んで学習をスタートしたお子様が多いと思いますが、色々な変化や課題が見えてくる時期でもあります。
家庭教師として長年仕事をしておりますと、「前の学年までは成績よかったのに」「この前まで塾に楽しく通っていたのですが」というお悩みやご相談をうかがうことは少なくありません。新学年のカリキュラムに入ったということは意気込みだけでなく、色々な面で生活環境や学習スタイルのメンテナンスが必要なのです。お子様ごとに適したアドバイスは当然異なりますが、以下のポイントは皆様に押さえておいていただくことをおすすめ致します。

①宿題の量と質をチェック
新学年になりますと、受験生を送り出したばかりの塾の先生は意気込んで宿題を増やすことが多く見られます。「君たちは受験生だ!」と発破もかけられることでしょう。
適切な宿題量であればよいのですが、クラスの生徒一律に「応用問題まで全部」などと指示があり、お子様によっては消化しきれずストレス源になることも往々にしてあります。宿題をこなす時間が長くなったあげく、宿題ノートに赤ペンで解答を写していることが多いようなら要注意です。早めに塾の先生に宿題の優先順位についてアドバイスをもらったり、取り組み方についてお子様に助言してくれるよう依頼されたりすることをおすすめします。
新学年のカリキュラムは前の学年の既習単元を理解していることを前提として組まれています。そのため、新学年の内容があまり理解できない場合は前の学年での習得不足が関係している場合も多いです。その場合は春休みや5月の連休を利用してキャッチアップを図りたいところです。

②生活パターンの再構築
新学年になりますと、塾の授業日時が変わり、増加しているはずです。
塾の授業がない日の過ごし方が予定通りできているかがカギとなります。勉強のスタート時間が遅ければ夜遅くまで起きていることにつながります。すると、翌日の学校や塾の授業で眠くて眠くて、という悪循環になりやすいです。学習効率を上げるために、塾の自習室(図書館等も含む)や家庭教師の利用は有効な手段と言えるでしょう。ただし、自習室の環境や図書館での過ごし方にも注意は必要です。塾によっては自習室の管理運営が甘いこともありますので、学習に適した雰囲気か確認も必要です。
忘れてはならないのはストレス解消法の確保です。お子様に合った短時間での気分転換法はあった方が良いです。今まで担当してきたお子様を見ていても、自分なりの解消法をもっている方が学習効果が高いように感じます。なるべくゲームと動画は避けたいところですが、運動が好きであれば週1回程度は運動系の習いごと、またはタイマーで時間を決めて本や音楽を楽しむことがあってよいでしょう。お休みの日にはご家族そろってカフェ等で勉強されるのも気分転換としてアリだと思います。

③短期目標の共有
春休み明けの4月には模擬試験が待っているはずです。大抵の場合、志望校別クラスに入ったり、特別講座を受講したりするには基準となる偏差値を上回る必要があります。
模試の目標ラインを決めて、そのためにどの科目のどのレベルで得点したらよいのかをお子様と共有されることをおすすめします。応用問題を解くことに意識が向かいがちですが、模試では正答率を上げることが第一となります。漢字の書き方や計算のやり方、知識事項の覚え方などに対するお子様の学習のやり方をブラッシュアップする機会としたいですね。
お子様の目標達成に向けて具体的に何をどのように学習されたらよいのか、お気軽にご相談ください。