中学入試 直前期の学習のポイント
東京・神奈川の中学入試本番まであと40日ほどです。
残りの期間でいかに意味のある対策ができるかが合格のカギを握ります。
あれもこれもとなりがちですが、やるべきことの優先順位を決め、やらなくてよいことの見極めも大切です。
そこで、入試直前期の中学受験生の学習について、ポイントを以下の3点に分けて書かせていただきます。
(1)家庭学習もテスト形式で実施
塾の宿題も含めて「何分で何点取る」というミッションをもとに取り組むべき時期です。入試が近いですので、ダラダラ取り組むのではなく、決められた時間で解き切る訓練を重ねることが大切です。どの程度のミッションが適しているかは、お通いの塾や家庭教師に相談されるとよいでしょう。
「塾の授業でも自宅での宿題でも入試と同じ動きをする」ことを心がけたいです。宿題を大問1から順番に解くことはないですし、筆算を消しゴムできれいに消す必要もありません。志望校の入試ですべき作業を日頃から繰り返すことが大切です。
また、時間管理についてはタイマーを使うのもありですが、入試の際に持参する腕時計を使う習慣をつけるとよいと思います。
(2)過去問は科目ごとに軽重づけ
すでに志望校によって、あるいは科目によって点が取れる/取れないがはっきりしているはずです。4科目同じペースで取り組むのではなく、今の時期は課題のある科目にウエイトをかける方がよいでしょう。例えば、算数が苦手で社会が得意であれば、国算算理の組み合わせで毎回実施するのが1つの手段です。得意な科目の過去問は入試直前に回しても大丈夫です。
(3)学習時間の再確認
学力・得点力が上がってくる時期なので、通常カリキュラムの宿題や暗記物に以前ほど時間がかからなくなっているはずです。その分、過去問演習から見えてきた弱点分野の補強や志望校対策に時間を割けていれば順調です。それにもかかわらず、手間取ったり時間が余計にかかったりする宿題があれば、お通いの塾や家庭教師に相談されることをおすすめします。お子様の志望校合格に向けて宿題の調整・取捨選択が必要です。